Les Yeux Ouverts

〜TとYの冒険譚〜 (サタンのタンゴ 〜くらいよに どこからともなく きこえてくるよ〜 改め)

4月最後で5月最初の週末 その1


30日の土曜日、家のすぐ前の小道をつかったヴィッド・グルニエに参加しました。ヴィッド・グルニエというのはガレージセールまたはフリーマーケットのようなもので、家で使わなくなった物を安く道ばたで売って物置をからっぽにしようという、一年中週末になると街のあちこちの通りで行われている催しです。ちなみに似たようなスタイルで、古くなって価値の出た物をプロの人たちが売っているのは、ブロカントと言います。
同じ通りに住む人々の間で、1年のうちに何度かイベントがあり、これもその1つ。参加するもしないももちろん自由。我々の4年半のパリ滞在の中では、いらなくなったもの、だぶってしまったものは、出来るだけ知人友人に譲るようにし、引っ越しの際にはだいぶ処分もしたのですが、それでもまた少しずつたまってきた物があったので、捨てるかわりに再利用のチャンスとばかりに、参加することにしました。
ここフランスでは、大抵どんなものでも無価値にならないということは、闇市の様子を見ても確信できていたので、自信を持って、使わなくなった家電や衣服、靴、画材や健康器具などを出品。朝8時45分に集合と言われており、時間ちょうどに表に出てみると、まだ誰もいない…。9時すぎ頃には陳列もすみ、ひとまずそのまま待っていると、最初に現れたのは、転売目的で物を探しにきたと思えるおじさんたち。意外なものをひょいひょいと手早く買っていきました。徐々に、のんびりと現れたご近所さんたちが、セッティングをはじめるようではじめていなかったりで、その横では小さな子供たちが楽しそうに遊んでいました。
午後になると、それらしいお客さんがあらわれるようになり、これで売れなかったら捨てるしかないと思っていたものが少しずつ減っていってくれました。値段は前もってつけていたものの、そのまま持っていってほしいと思うあまりつい安い値段で言ってしまい、しくじったな〜と思うことも。そんな中、友人もふらりと遊びにきてくれて、のんびりとした小道の雰囲気の中で、お茶やケーキを楽しむことが出来ました。ご近所さんたちとの交流も、普段以上になが〜〜い時間のなかで、何度も何度もすれ違いながら、ゆったりと。
早い時間からずっと外にいたので、夕方にはすっかりくたくたに。一雨来たところでよいタイミングと思ってささっと片付け、初のヴィッド・グルニエはそれにて終了。最終的には、売り上げよりもよそのお店で買ったものの合計の方が、金額的には上回ってしまいましたが、それでも、余計なゴミが出ることなく家の中がすっきりしたことには変わりなく、大満足の結果となりました。とてもフランスらしい催しに参加でき、改めてフランスのよい部分に触れられた気がして、それもまた喜びでした。