Les Yeux Ouverts

〜TとYの冒険譚〜 (サタンのタンゴ 〜くらいよに どこからともなく きこえてくるよ〜 改め)

日が長く長くなっていく


鍵を忘れて家を出るとは、われながらめずらしいことで、中庭に戻ってくるまで気がつかなかった。日中ぐんぐん気温があがって体はカラカラ。公園の向かいのカフェまで歩いて、レモネードを注文。コップの中のストローが、手を離すとすぐに浮き上がってくるのを気にしながら、買ったばかりのレイモン・クノーの『Connaissez-vous Paris?』を読んで時間をつぶす。パリの街や歴史についての質問と答えがえんえんと並ぶ本。こんな本があったのかと思ったら、まだ出たばかりで、平積みにもなっておらず本屋では気がつかなかったけれど、まさに発売日に手に取っていたのだった。たまたま我が家ではクノーブームだったので棚をのぞき、素早く出会えた。また散歩が楽しくなってしまうなあ。