Les Yeux Ouverts

〜TとYの冒険譚〜 (サタンのタンゴ 〜くらいよに どこからともなく きこえてくるよ〜 改め)

誕生

Yがうまれた瞬間、Tが思ったことは、「無事に産んであげられてよかった!」。

どうやったらお産がうまく進むのか全然分らず、途中時間がかかったけれど、最後の最後はひといきで、元気に出てきてくれた。この世界に触れた瞬間、Yはしゃっくりしていて泣かなかった。その後、小さく「ふにゃあ」という声がTの耳まで届いた。

Yを初めて抱きかかえながら、間近で見てTが思ったのは、「天パだ!」。

そして、こんなに大きくしっかりした姿でうまれてきたことに、おどろいた。お腹の中のこと、全然想像が追いついていなかった。

Yの冒険にTの発見がぴったりくっついた日々の始まり。