Les Yeux Ouverts

〜TとYの冒険譚〜 (サタンのタンゴ 〜くらいよに どこからともなく きこえてくるよ〜 改め)

夕方の白い月

ベビーカーも抱っこ紐も、それぞれに暑い日々がやってきた。

強い日差しをさけて、夕方の散歩。

気になっていたテキスタイルの展示を見に、とあるギャラリーへ。写真で見ていた以上に、カラフルで、素敵なものがいろいろと。一点一点手染めであるので、気軽には購入できないものばかりだったけれど、その場で目で楽しませてもらうことならできる。動物の、蛇の柄が、素敵だった。

同じお店の中に、絵本作家の方が来ていて、出たばかりの新作にサインを入れていた。新しい絵本も、これまで出版されたものも、どれもとても心ひかれる絵ばかりで、いっぺんで気に入った。これはYにもいいなと思った新作を、ひとつ、お願いする。Yの名前も入れてもらった。思いがけない幸運に、Yは恵まれた赤ちゃんだなと思う。

帰り道、Yの従姉妹3人に会いに、Mの実家へほんのちょっと立ち寄る。日々成長する姿を、こうしてちょこちょこ見てもらえるのは、家族の喜び。さらに帰り道、M実家のお隣に住む方にもすれ違い、Yを見てもらうことができた。

横断歩道を渡る時、ま東に、大きな大きな白い月。

ひと仕事終えた人たちが行き交う時間帯の散歩も、わるくないなと思う。