Les Yeux Ouverts

〜TとYの冒険譚〜 (サタンのタンゴ 〜くらいよに どこからともなく きこえてくるよ〜 改め)

六本木

暑い日。グルスキー展を見に、初めて国立新美術館を訪れた。数年日本を留守している間に開館した、まだ新しい美術館。新しいところほどベビー休憩室が充実していて、とても助かる。平日に行けば小さな子どもがほとんどいない場所なので、それも助かる。この日は、3度も授乳室を利用させてもらった。

ずっとベビーカーに乗っているのは不満なY。展示室にいる間は、ずっと抱っこで回る。その間、Tの友人にベビーカーは押してもらった。ありがたい。数日前に卓球も見たという、グルスキーの写真を、Yとともに鑑賞。どれを見ても、人間の業の深さ、罪深さが、次々と示されるコワイ写真だと思うのだけど、その作品がさらに高値で取引されていて、それが新興国に作られる真新しい現代美術館の壁を埋めたりもするのだろうと思うと、さらに恐ろしいと思えてくる。

地下のミュージアムショップ、食堂で過ごした後、ミッドタウンまで歩いて、また美術館まで戻って来て、カフェテリアで一息。ガラス張りの開けた空間は気持ちがいい。3階のポール・ボキューズの様子を見に上がると、向かいに図書館が。美術展のカタログが充実していて、ここも明るくて、長居できるものならしたいと思った。

乃木坂駅から帰路へ。行きのJRでは途中ベビーカーをたたまなければならない区間があったけれど、Yのかわいさに声をかけてくれた女性に助けてもらった。帰りは何事もなく、6時間以上の長時間の外出より帰宅。