Les Yeux Ouverts

〜TとYの冒険譚〜 (サタンのタンゴ 〜くらいよに どこからともなく きこえてくるよ〜 改め)

歌うツグミがおりました

昨日、むかいの家の屋根の上に、春を告げる鳥がひょっこりやってきた。よくとおる声で鳴く、ぽってりとした鳥さん。そしたら今日、一気に春みたいな陽気になった。鳥さんはますます元気に鳴いている。昨日もおとといも震えるくらい寒かったのに、こうなることがわかっていたんだな。台所に逃げのびていた植物たちもきっと同じ。光を求めてひょろひょろになったシクラメンと、久しぶりに新しい葉っぱを3枚つけたアボカドと。先週公園で拾ったツタの節目からも、すでに新しい芽がいくつも出てる。人間だって一緒になってのびのび歌ったり、脱皮したり、髪を切ったり、洗濯したり、なんかいろいろ気持ちよく、新しくなりたいところだ。
話しはかわり。先週訪れた、サン=ルイ島(パリの中心にある2つの島のうちの1つ)の屋根の上からの風景は、笑っちゃうくらいに絶景だった。とても住める場所ではないと思っていたけれど、サン=ルイ島に住むなんていう経験は、チャンスがあるなら飛びつくべきだと思わせるに十分な眺めであった。20区の丘の上からの眺めも、それはそれで素敵なのですけどね。けど、ラスティニャック君で言ったら、『ゴリオ爺さん』と、『幻滅』時代くらいの差は確実にある感じです。修業時代はまだまだつづく…。