Les Yeux Ouverts

〜TとYの冒険譚〜 (サタンのタンゴ 〜くらいよに どこからともなく きこえてくるよ〜 改め)

大塚ものがたり

Tの叔母のところにYを連れて遊びに行く。 そこはTが産まれて半年まで住んでいた場所でもある。

家族のみんながYの誕生を心から喜んでくれていることを、とても幸せに思う。みんな、いつでも何度でもまだ小さなYに会いたいと思っているので、連れて会いに行くととても喜ばれる。小さくてかわいい時を、猛スピードで大きくなる成長の様子を、度々見てもらえるのはTにも嬉しいことだ。

商店街に住む叔母に会いに行くと、同じ商店街の方々にも会うことになる。親戚の、お菓子屋のおばさんが、「キューピーちゃんに似ていてかわいいねえ。お父さん(Tの父のこと)、かわいくて仕方がないでしょう。」と言う。角に立ってYを見つめるおばちゃんに、叔母が「孫みたいなものですよ」と声をかける。

電車やエレベーターやスーパーやデパートで、毎日のようにいろんな方から嬉しい言葉をかけられるけど、親戚やご近所さんの中でかわいがってもらう時間というのは、また格別なものだなと思う。