Les Yeux Ouverts

〜TとYの冒険譚〜 (サタンのタンゴ 〜くらいよに どこからともなく きこえてくるよ〜 改め)

2011-01-01から1年間の記事一覧

無題

手の届かぬ高さでゆれるつたの葉が気になるシャ。夜の姿もまた一段とかわいいのであった。 前の家に住んでいた時、買い物や散歩の時に何百回と通った橋の上で撮影されたピーターの写真を発見。きっと最近のもの。ますます身近なヒーロー。 三日月のことをフ…

歌うツグミがおりました

昨日、むかいの家の屋根の上に、春を告げる鳥がひょっこりやってきた。よくとおる声で鳴く、ぽってりとした鳥さん。そしたら今日、一気に春みたいな陽気になった。鳥さんはますます元気に鳴いている。昨日もおとといも震えるくらい寒かったのに、こうなるこ…

2月の短い日々

この小さな家に暮らしていると、トントンと戸をたたいて不意に訪ねてくる人がなぜかあとをたたない。おもしろいような、どきどきするような。それぞれすこしずつ困っていたりもする。そこを上の階の猫が、素知らぬ顔で通り過ぎていく(とりあえず「シャ」と…

太陽プリーズ

また寒くなって、寒い日が続いて、さらに雨。パサージュの屋根がありがたい日。ガラスの屋根の上に住んでいる人たちのことを想像しながら歩く。下からくもりガラスを見上げると、上には光あふれるしあわせな世界があるのではないかと思ってしまう。ちらりと…

目標はまだ遠いところにある

去年のうちにいくつも読み重ね、生意気にもとくいげに読めるようになった作家の本を本棚にいったんおさめ、今はまた別の作家の小説を読んでいる。語彙の世界がわっと広がる。電子辞書の電源が自動で切れる間もないくらい。思ったよりも、時間がかかる。なか…

旅の記録の第3弾

今月初めにひょろりと行って来た、ロッテルダムの旅日記(低地紀行)と使い捨てカメラで撮った写真(プラスチック・フォト)、別サイトに載せました。映画祭に、街歩き。深田晃司監督『歓待』、アンゼルム・キーファーのドキュメンタリー、マルタン・マルジ…

買っておいたケーキは半分で明日におあずけ

近くのビストロにて、誕生日のお祝いディナー。予約なしで歩いていってみると、要予約の人気店ながら早い時間帯ならすっと入ることができた。メニューは素材命のシンプルな料理が多く、野菜もお肉も、定評のあるワインも、どれもひっじょーに美味しかった。…

白い空気に浸った街

あ、ねこ。 小さな子猫だったのが、ちょっと大きくなった。 ふたたびマイナス5度まで下がったパリ。さらに分厚く氷が張って、昨日の訓練を実践する時がきたと少年は悟ったのか、道ばたには大格闘のあとが残されていた。

隣の家の少年は凍った水と戦う訓練をしていた

マイナスの気温が戻ってきた週末。まけじとあちこち出向いたり外で活動したり人に会ったり。寒さが体にこたえて消耗はするけれど、この状態の方がむしろ、菌は死滅するし体も緊張して、体調がくずれない気がする。 今朝マルシェで買った牡蠣は、いつになく美…

そして音楽にもどる

いくつか映画を観たあとでも、デヴィッド・ボウイの音楽の聞こえ方に全く変化がみられないというのは、それだけ聞き込んでいたということなのか、ヴィジュアル面はさておき、ただただ音楽が好きだったんだなと実感する。彼が出ている映画の多くはがっちりプ…

これでおしまい

はなをかみ続けなければいけないことをのぞいてほぼ元気になったところで、デヴィッド・ボウイとの冒険もついに終わりをむかえる。トニー・スコット『ハンガー』での、ドヌーヴとのエロチックなイメージ映像的共演を楽しんだあと、シメには初主演映画である…

ボーブールに日が暮れる

ジャ・ジャンクーの新作『I wish I knew』を観る。『四川のうた』のスタイルを踏襲し、18人が語り手として登場する、上海にはじまる中国全土のイストワール。白くもやのかかった映像の中に、きりりとした現代的な表情をみせながらも、ラブストーリーのような…

佳境です

さて、来ました。大島渚『戦場のメリークリスマス』(1983年)。これは、デヴィッド・ボウイの映画の中では、もっともシリアスで、もっとも違和感なく出演させてもらえたものではないでしょうか。その時点ですでに大成功だったと言えるかも知れません。デヴ…

まだ続いてます

ついに観なおした『ラビリンス』(1986年)。これを作るのに一体どれだけの創造力と労力がかかってるのだろうと全シーンに対して思い、感激しっぱなしで、盛り上がる。ジム・ヘンソンの世界観では、人間の孤独や闇を突き抜けたところにハッピーな笑顔が待っ…

まだまだ続くよ

続けて主演映画、『ジャスト・ア・ジゴロ』(1978年)。『欲望』主演のデヴィッド・ヘミングスが監督で、役者として出てもいた。ふむ。ディートリッヒが最後に出演した映画でもある。ちょっと無理矢理な出演で、歌う場面もあり。当時の評判はさんざんだった…

風邪の治らなかった1週間

デヴィッド・ボウイを聴き続けた1週間。今度は映画を観はじめた。 デヴィッド・ボウイの出ている映画は、大概みられたものではなく、特別出演でも映画に関係のない印象を持ち込むのがせいぜいという認識であったけれど、本人役でライブ出演した『クリスチー…

まだモウロウと

にちようび。「Station to Station」と「TVC 15」を繰り返し聞きすぎたあと、ぐったりと昼寝をしていたら、頭がへんになりそうだった。1曲の中に詰まりに詰まったものがあり、聴く方も簡単ではないのだなと思った。でも本当に、ものすごい名曲で、何度聴い…

現実世界のてんやわんやはさておいて

突然、頭の中がデヴィッド・ボウイ一色になる。隙あらば、何でもいいからデヴィッド・ボウイを聴いていたい。 長いこと、『アラジン・セイン』がとても好きだ。『ハンキー・ドリー』も同じくらい好きだなと思う。でも『ジギー・スターダスト』を聴けば、これ…

かぜっぴきの日々

喉の痛みは少しずつ遠ざかり、今度は鼻と咳。頭もまだぼんやり。それでも全体的にだいぶましになってきた。 近くのお店のソルドが気になり、ふらふらと訪れる。パリで少数生産されている服や、カバン、アクセサリーなど、どれも素敵なものばかりのお店。ソル…

のど飴は嫌いだが、背に腹は代えられぬ

昨日の夜から喉が痛いのであった。あーあー。うーうー。今日になり、乾燥から喉を守ろうと体が機能し始めて、喉の奥で何かが絡まるようになった。がらがら。ごろごろ。今や頭も痛くなっている。この三重苦から一刻もはやく解放されたい。 世間はソルド初日。…

牡蠣は殻の中の海水が旨い

気軽に歩いていける図書館の1つに、演劇を専門にしているところがあった。他の図書館でも文学作品の朗読CDをいくつか借りたのだけれど、そこへ行くと演劇関連書籍の他に戯曲の上演や朗読を録音したCDも多くはないが扱っている。これから読もうと思っていた…

ガレット・デ・ロワのロワは東方の三博士のこと

普段は甘いものを好んで食べることのすくない私ですが、この季節に食べるガレット・デ・ロワは大好き。毎年違うお店のものを少しずつ試してきて、今年は近くに店舗のあるガナショーさんのガレットをチョイス。年末にフライングして一度食べて、今日は2度目…

Paris Gratuit

20区にある映画館はたった1つ。パリ市内でおそらく最小の数。まともな映画を観るにはメトロかバスに乗らねばならない。そのかわり、図書館ならばあちこちにある。本やCDを借りることのできる、一般市民向けの市立図書館が。区をまたいで19区の図書館も、行…

ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株

今日はついにヤクルトを買った。ヤクルトは日本の飲み物だけれど、MONOPRIXには売っているのである。日本で買うよりちょっと高い。いやだいぶ? それで今まで長いこと買い渋ってきたので、ついにである。夢にまでみた久々のヤクルトの味は、本物だった。ヤク…

フラハティだって好きなのだけれど

ひっさしぶりに映画図書館へ寄ってみたら、ロッカーが一新されていて、全てのロッカーの扉に、映画監督の名前がつけられていた。これで自分の荷物を入れた場所を覚えておいてねということらしい。結構埋まっていたので、ささっと見渡して空いていた中から、…

あの人は1つ手前の停留所で降りていった

日が暮れた頃、古本とDVDを探しに本屋へ足を向けると、年をまたいで店頭にどどっと中古の品が出されていたのだった。新品を買わずに待っていたもの、今まさに探していたもの、新品では買えなかった高価なもの、ああこれは稀にみる大漁。とくに書籍。やった〜…

Le cinéma a encore quelque chose à me dire?

2010年はサッカーワールドカップ(しかしすでに記憶の彼方)と引っ越しとそれに伴う生活環境の変化などがあり、映画を観ねばと思い実行する機会がかなり少なかったので、今年はまたしっかり映画を観るぞと新年より心に決めております。劇場主義にはならず、…

2011年の始まり

あけましておめでとうございます。今年もまたよろしくお願いします。 昨日今日と夕方に、新年散歩に出かけました。行き先は2日間とも運河沿い。昨日は映画館に併設しているお店が開いていなかったので、今日もまた同じバスに乗り、DVDや本を物色してきまし…